• さて、本日は御霊櫃峠を登り、尾根沿いを伝ってHT山(ASK山)の頂上を目指すというもの(便宜上伏せ字で)。もちろん一人では実行不可能なのでコーディネータが道案内。9:30出発。
  • MTBで御霊櫃峠を上るのは久しぶり(1年ぐらい)なのだが、ケイデンス走行であまり体力を使わずに頂上に到着。しかし本番はここから、右手に見えるガレ場を上るところから登山の始まり。
  • 居合わせた熟年カップルの登山愛好家の微妙な表情はさておき、MTBを担いだ異様な二人組が坂を上がって行く。コーディネータは可能な限りMTBで走行し、当方はほぼ100%押して歩く。
  • 大抵山頂付近はガレ場のため、さすがのコーディネータもMTBを担ぐしかなく、MTB自体の重さと強風、足場の悪さで難儀する。でもようやくKI山に到着。今まで歩いてでも来たことのない憧れの黒い岩の上に立っていると思うと感無量だが、強風の為さっさと先に進む。
  • お次はTSK山へ。稜線沿いなので、やはり当方はMTBに乗れず、単なるMTBを持った怪しい登山客である。そして目的地、HT山山頂に到着したのは12:30頃だったかと思う。360度の大パノラマ!という展望も堪能することなく、熱海方面に下山開始。
  • 実はこの下りこそメインイベント。今までの登山はおまけだったと言わんばかりの最高のロケーション。激坂、馬の背、王滝ばりの林道が前方に見えるシチュエーション(行ったことはないが)。落ちた松葉や松ぼっくりをかみしめる音、倒木をかいくぐるスリル。すべてがここにあった。ただ問題なのは、ここに到着するまでに概ねの体力を使い切っていたために気力が落ち、意識がもうろうとなり、激坂で前から転げたり、崖に転落したりと散々だったことだ。転落した際はさすがにやばいと思ったが、ほんの2mほどだったし、お腹に入れといたN-04Cも無事だったのは暁光だった。
  • そんなこんなで、快調な走行を見せるコーディネータが時折待ってくれるというご迷惑をおかけしながら、下りは30分ぐらいで熱海町方面に到着。そのままの勢いで郡山市街地に向かい、自宅に到着したのは14:00頃。強烈な空腹と脱力感で補給した後仮眠をとる羽目になった。
  • 結構な登山客が各々楽しんでいる中、MTBを担いだ当方らを訝しげに見てたり、気さくに声を掛けてくださったりと様々な対応が面白かったが、登山客の邪魔になるような危ない走行はしていないので、もし真似される方も、くれぐれもMTBを持ち込むこと自体がイレギュラーと云うことを念頭に気をつけて走る事を願う。気を抜くとマジで危ない。