• 土曜日、朝から雪は舞って、積雪もそれなりではあったが極々常識の範囲内であった。午前中に客先の仕事を終えて、会社に戻ってきたところ1本の電話が長い一日の始まりであった。
  • システムが動作しないからすぐに来てほしい。そういう依頼で仕方なくR49を通って会津美里町へ向かったが、天候が急変。降雪がひどくなるばかりか強風のため雪が舞い、地吹雪のため視界が悪くなる一方。ついに視界が5mを切るようになり、周りの車も一斉にハザードランプを点滅させたりと自分の位置を相手に知らせようと必死。ワイパーも凍り付き、拭き取り性能もがた落ち。ちょっとした隙を見てワイパーの氷をはぎ取りながら時速20km以下でジリジリ進む。道路脇の赤白のポールを目印に、到着地へ着いたのは4時間後であった。
  • 帰りは夜になってたため、ホワイトアウトの危険はなくなったが、R49の行きの時の惨状を嫌って下郷町を経由して天栄村の湯本地区を通って須賀川から郡山というルートを選択。これが結果として正解であった。しかし凍結と変な轍のせいで滑りやすく、また、あちこちでスタックしたり田んぼに落ちた車のサルベージでトラックが作業中であったりと障害も多く緊張が途絶える余裕もなかった。しかし結果的には2時間半で生還したのであった。
  • 次の日、自分の部屋の室温計はこんなになっていた。


  • 風呂場の窓ガラスもこんなだった


  • そして極めつけで、台所の温水が凍結して出なくなっていた。まぁ、しばらく放って置けば出るようになるだろうし放っておこう。
  • 今回の件、TVニュースでさんざん取り上げて大騒ぎしていたあの、首都圏の積雪とあまりに規模が違いすぎて、実際こんな惨状、首都圏でおきたら、怪我人どころか死者が出るだろう。でも当然、朝の第一番の話題になりゃしないのだった。地方にとって首都圏の様子なんてどーでもいいが、逆に、首都圏にとって地方の様子なんてどーでもいいのだ。きっと。